つきじだより

つきじだより6

今年の夏の異常な酷暑、皆様は無事に乗り切っておられることでしょう。同窓会事務局も8月11日~17日は夏季休暇をいただきました。
さて、夏休みといえば海や山へのおでかけ。学生時代にアリスの家で湘南の海を満喫された方もいらっしゃるのでは?

聖路加国際大学は学生・教職員および同窓生が利用できる研修施設・アリスの家(神奈川県、江ノ島電鉄稲村ケ崎駅徒歩3分)を持っています。アリスの家は、同窓会が心血を注いで獲得し、のちに大学所有となりました。
1930年代ごろ、海外留学した同窓生は、看護師たちが病院や寮から離れて心身を癒す保養所を体験し、そういう場所が自分たちにも必要と考えました。先輩方は1934年から購買部(売店)の運営や古紙回収など様々な方法でこつこつと資金を貯め、1939年、念願のアリスの家(新渡戸稲造氏の別荘で借地権)を手に入れたのでした。第二次世界大戦中の軍部接収後の修復も、その後の改築も、先輩方はバザーなどで資金を得て維持し続けました。1963年には大学が土地を購入、維持管理となりました。

現在の建物は2001年に新築されました。庭は大学2号館取得の資金確保のため半減したそうですが、眼下から吹く湘南の海風は変わりません。ミーティングに最適なリビングダイニング、什器の揃ったキッチン、広々とした浴室、洋室(2段ベッド5台)と和室(4名定員)があります。
2023年8月現在COVID-19対策のため利用中止が続いていますが、同窓生は1泊3,000円で利用できます。再開が待たれますね。アリスの家の外観は、大学HPの 施設紹介 でご覧になれます。

参考文献:聖路加看護教育の100年
202308文責:広報担当・直井久枝